
大友克洋監督の「steamboy」を見た。とても出来がいい。appleseedみたいに無意味に映像処理技術を押し付けてこなくていい。絵がメチャクチャ細かい。特に映画の肝である水蒸気の描き方が細かいし、蒸気機関によって作動するゼンマイの仕掛けがニクい。主人公レイが乗っている一輪自走車がカッコいい。この映画はTBSにとってははappleseedに続いてのアニメ映画。やはり放送局は広告収入ビジネス依存モデルから脱却する為のステップとして、DVDなどのパッケージ(あるいはライツ)ビジネスに傾倒している。ちょっと放送局の決算をまとめてみると。
TBSの04年3月期の連結決算は、経常利益が239億円と3期ぶりに増益に転じている。テレビ放送事業収入は減収だが、ソフト販売など事業収入は、201億円で12%も増えている。「8時だヨ!全員集合」のDVDが前期だけで21万本も売って、事業収入を底上げしている(5-6億円の増収効果)。あとは「木更津キャッツアイ」「マンハッタンラブストーリー」も結構売れたみたいだ。今期の広告収入は、オリンピック(という名の商業イベント)もあるので減る事はないだろう。TBSは他局と比べて不動産事業が弱い。赤坂という場所もあって、フジテレビで大掛かりでやっているような類いのイベント(「お台場冒険王」など)は出来ないでいる。一ツ木通り沿いのビルを取り壊しているが、ここには商業施設が入る。ただやはり赤坂は、土日にいちいち行くような場所じゃないし、イベントはやっぱり出来ないだろうね。
フジテレビジョンが21日発表した2004年3月期の連結決算は経常利益が前の期比21%増の455億円になった。売上高は前の期比6%増の4559億円で過去最高を更新。「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」も売れに売れて、売上高はグッズ販売などを含め全体で93億円。イベント「キダム」も売れた。広告収入は、スポットが2.4%増と堅調、全国ネットのタイム(番組提供)は0.4%減。フジテレビもパッケージ化しやすいように、映画事業に積極的だ。「踊る大走査線」「解夏」「ホテルビーナス」の他に今後はドキュメンタリー映画とアニメ映画に積極化する。「ザ・ノンフィクション」から生まれた映画「HARUKO」に見られるように、劇場公開版度キュメンタリー映画も増えていくだろう。またアニメ制作会社のゴンゾ・ディジメーション・ホールディングに約10%出資。2年後を目処に、アニメ映画を製作していく。
日テレの純利益は前の期比5%減の193億円、従来予想に比べ減益幅が53億円縮小。広告収入が予想を上回って、番組制作費の削減や映像子会社の好調が貢献。連結営業利益は359億円と24%減益だったが、従来予想を69億円上回っている。「冬のソナタ」のDVDも相当好調で利益を押し上げている。今夏の「ハウルの動く城(スタジオジブリ)」も「イノセント(production ig)」に続いて期待大。