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    October 01, 2004

    netflix+tivo

    前にTiVoとNetflixの提携話がNewsweekのすっぱ抜きで出ていたけど、CNETの話だと本当の話みたいだね。これはTiVoのPVRにNetflixが保有するDVDコンテンツをインターネット経由でPVRに蓄積させるサービス。ただ実際のところNetflixはインターネット経由でのディストリビューションの権利をほとんど持っていないから、やろうと考えているサービスのほとんどは実現しないだろうと言われているみたいだけど。でもWarner Bros.が試験的にNetflixにオンラインディストリビューションの許諾を与えるみたいなことが書かれているね。それなら実現できるのかな。いずれにせよNetflixつぶしで、BlockbusterやWal-martも同じようなサービスを始めることに躍起になっているだろうから、消費者としてはそのうちこの利便性を享受できるだろうね。悪くない話だ。しかしながらやはり、テレビ局ってますますパッケージコンテンツに傾倒していくのかな。テレビは元来そういう位置づけだが、プロモーション用の媒体としてその存在を強調して、すべてパッケージコンテンツを販売する為に存在するという風になるのかな。そして放送という伝送路は、そのコンテンツを伝送する方法に過ぎないということ。広告のあり方も変わらざるを得ないと思うけど、すべてがプロダクトプレイスメントっぽい感じになってもダメだしね。やりすぎたら効果ないって代理店の人も言ってたしな。それがPPだと分かったら意味ないんだそうだよ。うちもディストリビューションについてばかりではなく、もう少し上のレイヤーの現状について知る必要があるよ。だってもう技術的にはディストリビュートできるんだからね。近くTiVoの人に会うから、色々話しを聞いてくるとしよう。

    July 02, 2004

    PSP

    img_c

    SONY PSPのティーザー広告。博報堂の佐野研二郎氏によるもの。こうやってみると、PSPって結構でかいなあ。モバイルって感じでもないね。でもGBAは結構家でやる人が多いって話も聞くし、Laptopもほとんどがデスクトップ化しているわけだし、小さいってことだけで良いのかも知れないね、案外。

    June 21, 2004

    模倣について

     内田伸子が『想像力-創造の泉をさぐる-』で指摘しているように、「想像力には限界があり、想像力とは自分が今まで体験したことを元に生まれる発想であり、全く未知の領域に踏み込んだものではない」のである。想像するということは現実にはないものを考えること意味するのではなく、われわれが想像できるものは、現実の世界に参考となる想像の「素」の資料が存在しており、その資料を頭の中で再構築している状況が想像なのであり、全く知りもしないようなことを思い浮かべることは不可能なのではないかということなのである。

     個人が生成する情報とは、何らかの文脈の中に位置付けられ、意志決定や行動を伴って、はじめて価値を持つと考える。例えばジャーナリストは、取材すること自体を目的にしているわけではなく、そこで得る情報によって、誰かが何らかの次なる行動につながることを期待して情報を集めている。松岡正剛も『知の編集工学』で、「情報はひとりではいられない」と表現している。つまり情報は常に別の情報とつながろうとしているのである。情報が価値を持つのは、提供された情報に対して情報を受けとった人が別の情報と関連付けることによって、うまく解釈を与えられた時なのである。

     別の情報とつなげることによる創造性。これを模倣として断罪する考えもあるが、むしろゼロからの創造ではなく、模倣することによる価値創造ということにも注目してきたい。日本のポップカルチャーを支えるマンガは、コミックマーケットで流通する模倣作品の存在なくしては成立しないし、ヒップホップミュージックにおけるサンプリングという手法は、その流通規模を考えると幅広い人から支持されているのがわかる。大塚英史が「定本物語消費」で指摘されているように、他人が作り出した大きな物語をサンプリングすることで、新しい小さな物語が自己組織化して発生する流れも、新しい創造的行為として認知していく必要があるのではないだろうか。

     テレビジョンというメディアが、その同期的人間関係を保持するための装置として機能してきた時代はまもなく終わるだろうな。非同期の時代において、どのようにして同期的な人間関係をジェネレートできるかを、新しいメディアをデザインすることで考えるという方向へ。

    June 12, 2004

    just to avoid unauthorized copying (hope so)

    WIPO MEMBER STATES MAKE SIGNIFICANT HEADWAY IN TALKS ON BROADCASTERS’ RIGHTS

    放送局の権利、ネットでも保護・WIPOが新条約採択へ

    世界知的所有権機関(WIPO)はインターネット上の放送事業者の権利を強化する新条約を来年末にも採択する方針を決めた。ネット時代の著作権保護の充実に向けた国際ルール整備は順次進んでいるが、放送局については他人が無断でテレビ番組を録画してウェブ上で流した場合などの法的な防衛策に穴があいたままになっていた。権利を保護する期間はその番組を放送してから原則50年と想定している。一方、「インターネット放送」そのものやネット放送事業者は、日本など大半の国が今回の新条約では権利保護の対象とせず、別の形で検討すべきだとしている。

    もちろん権利は保護しなくちゃいけない。
    でもイノベーションを阻害しない形で。

    June 11, 2004

    still not settle

    H.264ライセンス料でまた一波乱がおきている。4月に発表されたライセンス体系でも受け入れられないってことを、世界放送連合WBU-TC(World Broadcasting Unions Technical Committee)が言ってるらしい。これでまたライセンス料を枠組みを作り直したりするとなると、05年度末にはじめると放送局が意気込んでいる1セグメント放送も、本当に始まるのかどうか分からんね。

    WBU-TC expresses extreme concern

    synchronous relationship generated

     同じ時間や空間を分かち合うということは、すなわち人々が公共性ということを意識することと同義であると考える。また公共性を意識するということは、他者との関係の中で自分のアイデンティティを明確に定義づけ、公共空間のおける自己責任の範囲を想像することであると考えている。

     しかし非同期の時代においては、人々は個別化し、他者に対する想像を意識しなくなってきているのではないかと考える。大平健は『やさしさの精神病理』の中で、「干渉しないというやさしさ」というものが生まれている指摘している。それは相手の立場にたって物事を考えるというよりも、自分が傷つきなくないから、干渉しないでほしいという自己充足型の人間関係になっているということである。

     またケータイで交わされるメールの内容を調査すると、そうした意識がはっきりしてくる。ここで繰り広げられるコミュニケーションは、意図やメッセージの交換の場などではなく、何らかの形で行為が接続されている過程のことを言っているのではないかと考えられている。つまり自己充足型のケータイ使用方法であり、関係性を保持するためだけのコミュニケーションであると考えられている。そこには情報価値をもったメッセージはなく、むしろ「私はあなたとコミュニケーションしようとしていますよ」というメタメッセージが伝達されるのではないかと考えられる。言うなればコミュニケーションの為のコミュニケーションという考えである。メッセージの内容や状況の枠組みが送り手と受け手とを結びつけるのではなく、接続されているという形式的な事実(受信され、返信されること)だけが両者の関係性を可能にしているのである。

     このように情報メディアがアンビエント化するネットワーク社会においては、コミュニケーションの意味が変容し、無視されることの恐怖と傷つくことに対する恐怖との複雑な人間関係のバランス感覚が必要となっている。そうした環境の中で人々の想像性がどのように変容しているのかを考えていく必要があるのではないだろうか。何故ならば、個人の創造的表現というものは、他者との関係の中で生成されるものであり、そこには「想像力」が不可欠であるからである。

    May 29, 2004

    演出としての字幕

     バラエティー番組に限らず、ニュース番組でさえ、意味なく字幕が出てきたりする。アサヤンや電波少年の影響が大きいのではないかと邪推しているが、これらは漫然と「ながら」視聴をする視聴者に対して無理矢理メリハリをつけさせる演出の方法であると考えられる。要するに多メディア化して、飽きっぽい視聴者をテレビに注目させる為の演出としての字幕である。

     こうした演出としての字幕ではなく、サービスとしての字幕というものがある。コマーシャリズムに浸かりきって、社会のニーズとは明らかに乖離している放送事業者も、国からの指導でユニバーサルなサービスを意識せざるを得ないのである。総務省の指針で、2007年に向けて字幕付与可能な番組に対しては100%の字幕をつけるということになっているのだ。そして国もこれを推進する為に(目的としては聴覚障害者向けを含めたサービス)、補助金を50%出す事になっているらしい。

     しかしながら字幕制作には莫大なコストがかかっているのが現状である。制作工程は極めて原始的で、番組のテープを聞き取りながら、パソコンで直接入力し、画像とセリフの同期をとり、誤字脱字やタイミングをチェック(必ず二人が見る)することで完成する。制作時間も1番組1週間もかかるらしい。ライブ番組の字幕制作は、音声認識とスピードワープロという速記用の特殊キーボードを使った方式を採用しているようだ。

     すべての番組に対して字幕をつけるという事業は、業界全体で100億円規模の事業となる。こうした状況をにらんで、住友商事が専用端末を使ってテレビ番組のせりふなどを文字で画面に映し出す「字幕放送」の制作事業に参入している(さすが商社って感じだなあ)。カンバスという字幕制作会社があり、住友商事はココと提携。全国にセンターを設けて、主婦や在宅勤労者らに入力作業を依頼して、字幕を制作する。そうすることで制作コストを従来の3割削減できるらしい。現状の字幕付加率はNHKが8割、民放は約3割程度となっている。高給取りの放送局の人員を字幕制作に費やすとなると、人件費が膨大にかかってしまうから、外注化の需要は高いだろう。こうした字幕のデータを、固定テレビ向けの聴覚障害者サービスとしてのみ提供するのではなく、番組に関連するメタデータとしてサーバー型放送向けサービスとして再利用することで、放送局も字幕制作のコストを相対的に下げる事ができるはずである。つまり演出としての字幕を、システマティックに考えてみるということ。

    bbc + creative commons

    logo_bbc


     BBC Creative Archivesがすごい。英国BBCが所蔵している番組を、今年の秋から受信料を払っている視聴者に対して無料でダウンロードできるようにするようだ。初期段階は権利処理が比較的容易なfactual programmes(例えばニュースやドキュメンタリーなど)から始めるようだが、それ以外にもカテゴリーを広げていくようだ。ここで最も注目に値するのは、ライセンスがCreative Commons型であるという点(some rights reserved)。Creative Archives InitiativeのパネルメンバーにStandford LawのLawrence Lessigが入っていることも影響しているのであろう。ダウンロードした番組は非商用目的(フェアユース)に限って、保存/複製/共有/再配布も自由である。このように番組を自由に流通できるようにすることで生活者が受ける恩恵は、はかりしれない。

     NHKも同じようにNHKアーカイブスに過去の番組を所蔵している。しかし現状では著作権上の問題からインターネットで配信することはせず、川口/渋谷(放送センター)/成城(技研/愛宕(文研)/水戸/札幌/仙台/仙台/名古屋/大阪/広島/松山/福岡/北九州に行かないと見る事ができるようになっている。アーカイブスには46万8000本の番組、268万4000本のニュースの番組資産が眠っているが、実際に見る事が出来るのは(権利処理が済んでいるもの)、テレビ番組2000本とラジオ番組200本程度にとどまっている。

     もっともNHK自体は元来、こうした放送した番組資産の効率的かつ有効に活用することをやっていきたいと考えている。先日のニュースでも明らかになった通り、BBケーブルTVと映像コンテンツをVOD方式で提供する事で合意している。「プロジェクトX」や「その時 歴史が動いた」「御宿かわせみ」「大地の子」など計200本を、トライアルという形で150円から290円で購入できるようになる。これが実現されることの意味は非常に大きい。あとは課金方法の問題を解消すれば、ビジネスとして成立するような気がする。

     ブロードバンドによるコンテンツ配信は、課金の煩わしさでことごとく失敗している。そもそもブロードバンドコンテンツ配信事業や有線役務利用放送事業は、世帯向けのビジネス(ファミリーペイド)になっている。だがそれではマーケットが小さくなってしまうのではないか。親の顔色を見ていたら、子供は好きな番組を買う事などできるはずがない。いちいち親に許可を得てから、ツタヤでビデオを借りる人などいるだろうか? あくまでもパーソナルペイド型のモデルにしていかないと成立しないだろう。やはり薄利多売でやっていくのであれば、ケータイの回収代行の仕組みを使う方が得策じゃないのか。クレジットカードを使えない学生を取り込んだり、効率的で容易な課金方法を考えれば、ケータイ程親和性が高い物はないのではないか。現にKDDIは光プラスTVという自社で行われている有線役務利用放送事業のPPVコンテンツを、ケータイでも課金できるようにしている。キャリアはトラフィックビジネスから脱却する為に、コンテンツとその伝送路をFREE(自由)に、回収代行ビジネスに注力するようになるのだろう。その為には、より多くのコンテンツが流通するように、何かしらの仕組みを作らなくてはならない(アフィリエイトプログラムみたいなもの)。


    BBC Creative Archive pioneers new approach to public access rights in digital age


    The BBC Creative Archive, first announced by former BBC Director General, Greg Dyke at the Edinburgh Television Festival in August 2003, launches in autumn 2004 and will allow people to download clips of BBC factual programmes from bbc.co.uk for non-commercial use, keep them on their PCs, manipulate and share them, so making the BBC's archives more accessible to licence fee payers.

    Access to the BBC Creative Archive will be based on the Creative Commons model already working in the United States which proposes a middle way to rights management, rather than the extremes of the pure public domain or the reservation of all rights.

    May 14, 2004

    revolutionize the jammed traffic environment

    nds02_04

    sk_psp02_05

    SONYとNINTENDOがELECTRONIC ENTERTAINMENT EXPO(E3)で発表したportable game device。SONY PSPは日本での発売が年末となる予定。300万台を出荷することになっているようだ。NINTENDO DSも二画面ということで、どういうモノかと色々と想像していたが、昔のゲームウォッチみたいな感じになった。原点回帰ということか... NOKIA N-Gageも色々と比較されていることもあるようだが、確かにN-Gageの方は結構苦戦をしている。しかしながら通信を活用することで実現できることは少なくないはずだ。今回WIFIに対応させたそれぞれのgame deviceだが、誰がどのような方法でWIFI利用料を徴収するか定かではない。この辺に煩わしさがあるとすれば誰も通信機能は使わないだろう。そうするとWIFI環境下で知らない人同士でネットワークゲームをやるということも夢物語に終わる。

    using wifi for personal video player

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    東京メトロと共同で地下鉄駅で無線LANサービス

    NTTドコモは13日、東京地下鉄(旧営団地下鉄、東京メトロ)の駅に敷設している光ファイバーを使った無線LANサービスなどを共同で行うと発表した。このほか、第3世代携帯電話「FOMA」を使ったサービスも検討していくという。

    WIFIサービスはビジネスとしてほとんど成立していない。ISP事業者が、囲い込みの為に事業化しているのが正直なところだろう。ケータイとWIFIのDUAL端末が出るようになれば、状況はいっぺんするだろうと考える。大体ワザワザLAPTOPを持参して、駅のホットスポットでウェブにつなげるという利用シーン自体、自然な行為だとは思えない。中年サラリーマンが、帰宅途中のキオスクで夕刊フジを買って、電車の中で読む。そんな日常の行為としての流れ以上の行為を、例えばこうしたビジネスコンシューマー層に強要したところで、利用されることなどあり得るわけもないだろう。今後WIFIとの組み合わせで期待したいのは、SONY PSPやNINTENDO DSとの組み合わせだ。E3で発表されたこの全く新しいゲーム機の動向はとても興味がある。駅だけでなく、電車の中もWIFI対応になればかなり面白い事ができるはずだ。キャリアも携帯電話の通信網に固執しすぎると、足下をすくわれる事になるだろう。FOMAとWIFIを組み合わせる事で、コンテンツの伝送方法はより効率的で安価な方法を個人が選択できるようにし、キャリアはコンテンツの周りにあるコンテクスト(時間情報/属性情報/権利情報など)の流通方法について具体的に検討をする必要があるのではないだろうか。コンテンツの伝送方法が多様化すると、コンテンツ自体の価格はゼロ(無価値)に近づくことになる。それはコンテンツビジネスとしてのiTunes Music Storeを見てみれば一目瞭然である。APPLE COMPUTER自体も、今後1曲99セントの価格設定を、値下げしていく事を考えている。実際WALMARTは1曲88セントという価格設定をしていることを考えると、価格競争は激しくなるかもしれない。音楽配信ビジネスを行う事業者は、価格競争をするのを本意とは思っていないはずだ。APPLEがiTunesで提供しているように、楽コンテンツの周りにあるコンテクストをどのように流通させるかということに重きを置き、優位性を確保したいと考えている。それは先にエントリーしたiMixで自分のPlaylistをpublishするということや、今自分が聞いている曲を共有するということなどを考えれば明らかであり、コンテンツをどう流通させるかということではなく、コンテンツをどのようにして消費していくかというその方法にフォーカスしている。無論SONYが始めるCONNECTがUnited Airlinesのマイレージプログラムと提携し、マイレージで楽曲を購入できるというような、決済手段を多様化させる事で優位性を確保するという戦略も間違いではない。SONY CONNECTも、APPLE iTunesに対抗する為には、何故いちいち楽曲をCONNECTで購入しなくてはならないのかと言う意味付けを明確にしなくてはならない。それは対応するハードウェアで縛ると言うことも安易ではあるが、考えられることだろう。しかしながら、それではどうやって楽曲を買ってもらうかっと言うところまで踏み込めないだろう。米国のONLINE MUSIC DISTRIBUTION BUSINESSは、まだ想定市場の1%くらいの規模にしかなっていないとAPPLEは考えているらしい。残りの99%の市場を巡り、激しい競争が始まる。もちろんこの事で音楽市場が盛り上がれば、言い訳がましく音楽市場縮小の原因をP2Pアプリケーションに押し付けてきた権利団体の目をさまさせ、かつアーティストもその恩恵を受けることが出来るはずだろう。日本の市場は、著作権の考え方も未成熟で矛盾が多い。セキュリティが確保された携帯電話で視聴する為の鍵を購入し、コンテンツ自体の流通は別物として考えら得るようになると、まったく新しい発想のコンテンツビジネス(あるいはコンテクストビジネス)が成立する可能性が高い。