寒いだけで雪は降りそうもない。そんな中、深川へ。東京都現代美術館で開催中の「SPACE FOR YOUR FUTURE」を見る。昨年は他に優先させなくてはならないことが沢山あった為に、こういう時間を作るのがなかなか難しかったんだけれども、今年はどんどん行きたいと思いますよ。20代は引き出しを広げるっていうのを言い続けてきたことなので。
で、ポスターにも出ているタナカノリユキの100通りの沢尻エリカのポートレイトも面白いけれども、個人的に面白いと思った作品はデマーカスファンの《レースフェンス》、嶺脇美貴子のジュエリ−、エリザベッタ・ディマッジョの《無題》の3つ。
まずデマーカスファンの《レースフェンス》という作品。工業製品として無機質に存在する金網フェンスの一部が、レース模様になっているんだけれども、これってアートというよりも公共デザインといった方が良いのかもしれない。
公共空間における仮囲いを一つの造形として再定義する試みは、Studio Han DesignがJR新宿駅南口で展開していた新宿サザンビートプロジェクトだとか、KDaが表参道ヒルズの工事の際に展開していた壁面緑化プロジェクト“グングンウォール”だとか、最近増えてきている気がするけれども。でも、《レースフェンス》はありそうでなかったアプローチ。レース模様はアメーバのようにも見えるし、街のコンテクストを分断する唐突で威圧的なその存在を、うまく調和させる方法として使えそう。
次に、エリザベッタ・ディマッジョの《無題》という作品。薄紙を使った巨大な切り絵。「水性微生物をモチーフとしている」作品だけれども、どことなく地図にも見える(個人的にはグーグルマップみたいに見えるw)。
最後に嶺脇美貴子が作るジュエリー。100円ライターや、塩ビ製のフィギュア、ガンダムのプラモデル。こうしたものを輪切りにしてネックレスや指輪を作る試み。部分から全体を想起させることができるのってちょっとスゴい。文字通り「切り口を変える」ことによって、そのモノに潜んでいた形を強調する効果があるのか、部分から全体をイメージさせることができるのは、ちょっと面白い。部分だけを見ても、全体をイメージで補うように、人の頭ってうまくできているのかな。バラバラになったガンダムでも、それがガンダムであるってことが分かるからね。
個別に作品を見て行くと面白いんだけれども、それぞれの関連性というか企画全体のコンセプトがいまいち良く分かりにくいように思う。それでもやっぱり、こういう時間って良い。自分がなんでアートが好きかを少し考えてみると、きっと自分が口下手というのもあるんだけれども、話すということ以外に、自分が考えていることをうまく表現する方法を、常に探しているからかもしれない。







