銀座のPOLA MUSEUM ANNEXで「Valerio Berruti | ヴァレリオ・ベッルーティ展 -KIZUNA-」を見る。ヴェネチアビエンナーレにも出品したイタリア人アーティストValerio Berrutiの日本初となる個展。フレスコ画の技法を用いて描く作品が中心で、ここ最近は子供をモチーフにした作品が多いらしい。今回の個展のために、日本の子どもたちを描いた作品を展示したいという考えから、2ヶ月間レジデンスとして都内に滞在(レジデンスといっても民家に滞在したみたいだけど)、杉並の小学校の協力を得て生徒をモデルに作品を制作している。
麻布に薄く石膏下地を塗り、その上に茶色の線で描いた子供の表情は、うつむきがちで、どこか物悲しげ。輪郭をあえてすべて線で引かずに、背景色によってシルエットを浮き立たせる描き方は、シンプル。みどころは、300枚以上のドローイングと坂本龍一氏によるオリジナル曲によって構成されるアニメーション作品「Kizuna」。白い背景に黒い線で描かれた少女、赤い背景色によって輪郭が浮かび上がり、何かを縫っているようにも見える。
僕らの頭の中の子どもの表情って、なぜか笑っている表情を思い浮かべやすい。でも、それこそホンマタカシの「東京の子供」を見ていても同じこと思うんだけれども、笑っていない顔の方が、よっぽどリアルなんだ。どちらかというと、伏し目がちで、不安で。大人が期待する子どもの表情を、子どもが裏切るから、時々ドキっとするんだ。


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