日比谷のシャンテ。「(500)日のサマー | (500) Days of Summer」を見る。監督にミュージックビデオ出身のマーク・ウェブ。本作品が長編映画初監督。そしてキャストに、妙に人を魅了する何かがあるズーイー・デシャネルと、少し情けない男子を好演するジョセフ・ゴードン=レヴィット。
女の子の心変わり。夢見がちで臆病な男。運命の恋を信じる男と信じない女が繰り広げる、ちょっぴりほろ苦くてユニークな恋愛コメディー。恋をしてから振られるまでの500日。映画は、この500日という時系列を行ったり来たりする構成。なんていうか、女の子にカンタンに声をかけられるような、そんな男の子ばかりじゃない。この映画は、例えば自分のように、意気地のないタイプの男の子向けの映画じゃないかな。
The following is a work of fiction. Any resemblance to persons living or dead is purely coincidental. Especially you Jenny Beckman. Bitch.
映画の冒頭に、脚本家からの言葉でこんなのが出てくる。そう、脚本家の個人的な体験談から生まれた話。この脚本もとても好きだけど、なんといってもプロダクションデザイナーや衣装デザイナーがこの映画に果たした役割は大きいと思う。これってミュージックビデオ出身の監督だからっていうのもあるかもしれないけれども、トムの高揚感をミュージカル風に描いたり、アニメの青い鳥が飛んできたり、目の前が暗くなって鉛筆で描いた線画になったり。そしてSummerがずっと着ているブルーの衣装、トムのベストとタイなど。あと「期待していた想像の世界」と「現実の世界」が、画面を二分割して並列して表現する手法とか。ミュージックビデオ出身の監督だから音楽の重要性を当たり前ながらとてもよく理解しているし、ミュージックビデオというフォーマット、つまり5分程度で壮大なイメージを展開させることに長けているわけで、そういう手法を持って長編映画を撮ると、色んなチャレンジがあって面白い。劇中で印象的に使われるRegina Spektorの"Us"も本当に良い(iTunesですぐ買ったよ)。
映画のプロモーションという意味では、米国版のポスターよりも、日本版のポスターの方が、うまく世界観を表現している気がする。ただ「青い鳥」を見ると、どうもTwitterを思い浮かべてしまう自分が、少し嫌だ。


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