映画「ホノカアボーイ」を見る。岡田将生、倍賞千恵子を中心に豪華なキャスト陣。脚本・プロデュースは電通のCMプランナー高崎卓馬。原作は吉田玲雄。一人の日本人青年がハワイ島の小さな村ホノカアの映画館で映写技師見習いとして過ごした日々を綴った同名エッセイ。予告編を見たとき「かもめ食堂」と同じ空気を感じたんだけれども、料理担当の高山なおみは「かもめ食堂」も担当していたようだね。なるほど。あと、「食」というキーワードで集まった映画とのタイアップCM(ごちそうさま委員会)も、電通がガッチリと入り込んだからこそ出来た企画かも。宣伝を担当する映画会社だけでは、ここまでキレイにネゴって営業できないと思うからね。あと日本人観光客の「ブログに載せよう」っていうあの件は、なんだかとってつけた感があるね(Amebaからタイアップフィーを貰う為に差し込んだのかな)。
この映画の感想をある人と話をしたとき「何が良いの?」って言われたんだけれども、なるほどそういう見方も出来るかって思った。この映画、分かりやすいオチって別にない。そう、色々と曖昧。もし、本当に分かりやすい映画を追求したら、例えばビーが作る料理の鍋のカットをクローズアップさせたりするんじゃないかと。けれども、実際はそうじゃない。で、とても面白いなって思ったのは、高崎卓馬がキシリッシュのCMを作ったとき「面白みを十分表現するには、テレビCMのような15秒や30秒ではとても無理…」と読売新聞のインタビューで答えている点。2時間近くあれば、面白みはいくらだって表現できるだろうけれども、高崎卓馬が自ら語るように、大きな事件もお色気シーンもなく、色々と曖昧に作っているんだよね。つまり、余韻が面白いのであって、作品自体でお腹イッパイにさせないっていうかね。
それにしても「ごちそうさま」って、確かに良い言葉だよなあ。日本人以外の人は、「ごちそうさま」の代わりに、どんな言葉を言って食事を締めくくるんだろうか。無言で席を離れるのかしら。だとしたら、ちょっと寂しいな。んー、気になる。「いただきます」も、英語でなんていうだろうか。


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