
BBC Creative Archivesがすごい。英国BBCが所蔵している番組を、今年の秋から受信料を払っている視聴者に対して無料でダウンロードできるようにするようだ。初期段階は権利処理が比較的容易なfactual programmes(例えばニュースやドキュメンタリーなど)から始めるようだが、それ以外にもカテゴリーを広げていくようだ。ここで最も注目に値するのは、ライセンスがCreative Commons型であるという点(some rights reserved)。Creative Archives InitiativeのパネルメンバーにStandford LawのLawrence Lessigが入っていることも影響しているのであろう。ダウンロードした番組は非商用目的(フェアユース)に限って、保存/複製/共有/再配布も自由である。このように番組を自由に流通できるようにすることで生活者が受ける恩恵は、はかりしれない。
NHKも同じようにNHKアーカイブスに過去の番組を所蔵している。しかし現状では著作権上の問題からインターネットで配信することはせず、川口/渋谷(放送センター)/成城(技研/愛宕(文研)/水戸/札幌/仙台/仙台/名古屋/大阪/広島/松山/福岡/北九州に行かないと見る事ができるようになっている。アーカイブスには46万8000本の番組、268万4000本のニュースの番組資産が眠っているが、実際に見る事が出来るのは(権利処理が済んでいるもの)、テレビ番組2000本とラジオ番組200本程度にとどまっている。
もっともNHK自体は元来、こうした放送した番組資産の効率的かつ有効に活用することをやっていきたいと考えている。先日のニュースでも明らかになった通り、BBケーブルTVと映像コンテンツをVOD方式で提供する事で合意している。「プロジェクトX」や「その時 歴史が動いた」「御宿かわせみ」「大地の子」など計200本を、トライアルという形で150円から290円で購入できるようになる。これが実現されることの意味は非常に大きい。あとは課金方法の問題を解消すれば、ビジネスとして成立するような気がする。
ブロードバンドによるコンテンツ配信は、課金の煩わしさでことごとく失敗している。そもそもブロードバンドコンテンツ配信事業や有線役務利用放送事業は、世帯向けのビジネス(ファミリーペイド)になっている。だがそれではマーケットが小さくなってしまうのではないか。親の顔色を見ていたら、子供は好きな番組を買う事などできるはずがない。いちいち親に許可を得てから、ツタヤでビデオを借りる人などいるだろうか? あくまでもパーソナルペイド型のモデルにしていかないと成立しないだろう。やはり薄利多売でやっていくのであれば、ケータイの回収代行の仕組みを使う方が得策じゃないのか。クレジットカードを使えない学生を取り込んだり、効率的で容易な課金方法を考えれば、ケータイ程親和性が高い物はないのではないか。現にKDDIは光プラスTVという自社で行われている有線役務利用放送事業のPPVコンテンツを、ケータイでも課金できるようにしている。キャリアはトラフィックビジネスから脱却する為に、コンテンツとその伝送路をFREE(自由)に、回収代行ビジネスに注力するようになるのだろう。その為には、より多くのコンテンツが流通するように、何かしらの仕組みを作らなくてはならない(アフィリエイトプログラムみたいなもの)。
BBC Creative Archive pioneers new approach to public access rights in digital age
The BBC Creative Archive, first announced by former BBC Director General, Greg Dyke at the Edinburgh Television Festival in August 2003, launches in autumn 2004 and will allow people to download clips of BBC factual programmes from bbc.co.uk for non-commercial use, keep them on their PCs, manipulate and share them, so making the BBC's archives more accessible to licence fee payers.
Access to the BBC Creative Archive will be based on the Creative Commons model already working in the United States which proposes a middle way to rights management, rather than the extremes of the pure public domain or the reservation of all rights.